校長室より 『 くちびるに歌を 』 8/2
2020.8.2
「 くちびるに歌を 」
先日、生徒代表と今年度の行事について話し合った時に嬉しく思ったことがあります。
それは、私の想像以上に3年生がクラス合唱や学年合唱を大切に考えているところです。
私から、
『 今以上に感染状況が改善されないと、今年は合唱コンクールを開催できないかもしれない 』
と告げると、3年生が発言しました。
「 現在、コロナ感染の影響で音楽の授業中に合唱の練習ができていません。
もしも、このまま充分な練習ができず、自分たちが満足できないクラス合唱になってしまうなら3年生で発表し合うのは嫌です。」
「 半年たって今より状況が良くなっていたら、納得できる練習をしたいです。そして、卒業式に学年合唱をして、後輩や保護者に聞いてもらいたいです。」
学年の仲間と歌うことを大事にしたいという気持ちを知り、私はとても心打たれました。
昨年の合唱コンクールに向かっていた姿と、3年生の生徒代表の言葉、そして、彼らの成長を重ねて、3年生の思いのこもった歌を聞きたいと強く思いました。
歌うことは、何かを乗り越える力を得られるようにも感じます。
今の願いは、来年の3月にコロナ感染状況が落ち着き、卒業式で3年生の学年合唱が聞けることです。
校長 石井 朝方