校長室より 『 その人にとって 』 9/7
2020.9.7
「 その人にとって 」
今年の5月に、ひまわりの苗を寄贈してもらった町内に住む梅原雄蔵さんから、
職員玄関横の池用にと、水草と蓮(はす)を頂きました。
水草は池の水を浄化する作用があるそうです。
蓮は今にも咲きそうな黄色いつぼみを持っています。
梅原さんが言いました。
『 この蓮は旧湯河原中学校の中庭の池に生息していたものらしいです。 』
私の頭の中に旧湯河原中学校の中庭の景色が色鮮やかによみがえりました。
先日、このコラムに書いた「ネジバナ」もその池の周りで咲いていましたし、
現在の校舎中庭に移築された白い少年像「 珠 」も池の隣にありました。
旧校舎中庭 現校舎中庭
水面の上で揺れている小さなつぼみが、思い出と重なって特別なつぼみに見えました。
湯河原中学校は長い歴史の中で、校地を移転して現在の海沿いの場所に至っていますが、色々な物で旧校地と繋がっていることを感じます。
その繋がりによって旧校舎育ちの卒業生にとっても、ここも母校だと思ってもらえたら嬉しいです。
「思いやり」や「人権」のように
誰にとっても大切なものがあるように、
一人ひとり、その人にとって大切なものがあります。
自分の大切なものだけでなく、誰かの大切なものも一緒に大切にして行きたいです。
校長 石井 朝方