風薫る5月
2020.5.7
かげひたす 水さへ色ぞ緑なる よもの梢の 同じ若葉に 藤原定家
(水に映る影さえ緑の色になるほど、四方の梢が若葉でいっぱいだよ。)
「風薫る5月」になりました。桜を眺める気にもなれず4月は終わってしまいましたが、そんな人間の気持ちなんてお構いなしに、季節は移ろっていくものですね。
不要不急の外出はもちろん自粛しなければいけません。でも、時には部屋を出て太陽の光を浴び、風を感じてみましょう。爽やかな風の香と様々な若葉の色が、灰色の心を鮮やかに塗り替えてくれるはずです。
時は流れる。そのまま立ち止まってはいない。寂しさも憂鬱もいつか必ず遠く流れ去る日が来ます。私たちも、前を向いて歩き続けましょう!
★調べてみよう★
・藤原定家は何時代の人?何をした人?
・「風薫る」はいつの季語?
・日本語で「みどり」を表す色の名前はどれくらいあるのかな?
2学年主任 木村 久美子