「いただきます」を大切に。
2020.11.7
先日、2年生の理科の授業で「ブタの心臓」の観察を行いました。
2年生の理科は、今、「生命を維持するはたらき」という分野を学習しています。
養分の分解、吸収、排出、血液の循環など、私たち動物が生命を維持するために体の中で起きていることについて勉強しています。
その一つの単元として「心臓」があり、各班に一つずつ「ブタの心臓」を準備し、実際に手に持ちながら観察してもらいました。
最初からどんどん触って観察できる生徒もいれば、遠慮がちに遠くから眺めているだけの生徒、全く触ることや観ることもできない生徒など、その反応は様々でした。
しかし、時間が経つにつれ、慣れてきて、多くの生徒が直接手で触れながら、心臓のつくりを観察するようになりました。
全身に血液を送るため、左心室の筋肉が厚くなっている様子、大動脈の太さ、弁やけんの手触りなど、教科書だけでは絶対に学ぶことのできないことを経験することができ、感動していました。
生徒たちの感想には、
「実際に見てすごく感動した。この心臓が命をつないでいるのだと考えるとすごいと思った」
「最初は、抵抗あったけど、触っているうちに慣れてきた。食べ物を粗末にしないようにしようと改めて思った」
「命の重さを感じることができた。心臓のつくりは複雑で、実際にみることができすごく勉強になった」
などが書かれていました。
目の前に置かれた心臓を観たことで、普段、何気なく食べている豚肉も、やはり一つの命が失われていることを実感したり、私たち人間は、多くの命の上に成り立っていることを改めて知ることができたようです。
だからこそ、食事をするときには、「(大切な命を)いただきます」と心込めて言いましょう。
そして、食べ物を粗末にすることなく、残さずしっかり食べましょう。
2年理科担当 桑原紀明