よく見るってこと
2020.11.25
2年生にとって今年度初のACT(Art Communication Training)を行いました。
今回は「よく見るってこと~Visual Thinking Strategy~」という活動を行いました。
クラスをそれぞれA、Bの2つのグループに分けます。
Aグループは黒板に貼られた美術作品を鑑賞し、解釈し、それを相手に伝えます。
Bグループは、伝えられた言葉をもとに、その美術作品を再現するというものでした。
初めは思うように伝わらず、悪戦苦闘。
でも、伝える側は伝える側同士で、聞く側も聞く側同士で情報を共有して、
何を伝える・何をきく、どう伝える・どう聞くなどを考えながらコミュニケーションをとることで、完成へと近づけていきました。
出来上がった作品を、みんなで見比べてみるとまたおもしろい。
同じ絵を見ていたはずなのに、出来上がった作品はそれぞれ違っていました。
人によってその絵の解釈(何を感じ、何を思ったか)は随分違ったようですね。
その“違い”は“間違い”では絶対にありません。
それもまた個性として、捉えてもらえればいいなと思います。
最後に生徒の感想を紹介します。
「人に伝えるのは難しいなと思いました。伝え方が人それぞれ違うから正解が無くて大変だった。普段の会話でも人に伝えるのが難しいこともあるから、自分が想像してるのと相手が想像してるものが違うのが当然なのかなと思いました。」
「初めはできると思っていたけど、いざやってみると意外と難しくて伝え方に悩みました。でも、途中でみんなで集まって話をしてみると「なるほどな」という理解の仕方だったり、伝え方を聞けて、とてもやりやすくなりました。こういったことをする機会は少ないけど、「理解」っていうのは人それぞれ色々な考え方があるんだなぁと思い、みんなの捉えた絵を見るのがとても楽しかったです。」
2年職員 加茂谷