夏の終わり
2021.8.30
絵日記の ページ尽きたり 夏の果て
「夏の終わり 俳句」と検索して見つけた、プロではない一般の方の作品です。中学校では見かけませんが、小学校ではよく絵日記が夏休みの宿題として出されているのではないでしょうか?私も経験しました。休みが終わるころに慌ててやろうとして、親にすごく叱られたことを思い出します。1行日記などという課題では、毎日の天気を書く欄があり、家族みんなで何週間も前の天気を思い出そうと苦労したこともありました。絵日記にしても1行日記にしても、それを記すためのページや空欄がなくなっていくということは夏休みが終わっていくということなわけで、何だか切なくなります。そんな気持ちがよく表れた一句だと思います。
ツクツクボウシ 百年終わらぬ 恋の歌
これも一般の方の作品。日本にはたくさんの種類のセミがいますが、それぞれ鳴く時期や時間帯が違うのだそうです。「カナカナ」と鳴くヒグラシは、セミなのに暑いのが苦手で涼しい時間帯に鳴きます。だからヒグラシだけど朝方にも鳴いているらしい。句の中のツクツクボウシは、その名の通り「ツクツクボーシッ、ツクツクボーシッ」とリズミカルに鳴きますが、これが聞こえだすと「そろそろ夏休みも終わりかぁ」という気持ちになりますね。もちろんまだまだ猛暑日もあるのですが、日暮れがだんだん早くなってきたり、夜は虫の声が聞こえたりと、確実に季節は移ろっています…
緊急事態宣言の延長に伴い、Ⅱ期の開始が9月1日になりました。みなさんとお会いするのは少し先になります。3年生は中学最後の夏休みでしたね。こういう状況だから「思いっきり」とはいかなかったかもしれませんが、充実した休みにすることはできましたか?あと数日、ゆく夏に思いをはせ(BGMは、森山直太朗「夏の終わり」か、玉置浩二&井上陽水「夏の終わりのハーモニー」で…)、気持ちを新たに9月1日にお会いしましょう。
3学年主任 木村久美子