冬に想う
2021.12.20
「寒いね」と 話しかければ「 」と 答える人の いるあたたかさ 俵万智
東北地方の山形県出身の私ですが、寒いのは苦手です。特に、関東の寒さは身に沁みます。雪が降るところから来たのに?と意外に思うかもしれませんが、私個人の感覚では、関東の寒さと山形の寒さは種類が違うのです。関東の冬は、カラカラに乾いた冷たい空気が皮膚に刺さるような寒さ。山形の冬は湿り気があって重く、しんしんとしみ込んでくる寒さなのです。就職して初めての年は、冬なのに雪がないどころか、毎日外に布団が干せそうなほど晴れているということに驚いたものでした。(山形の冬と言えば、朝から晩まで雪が降り続くことも珍しくなく、何日も太陽の姿を見ないなんて当たり前だったので…。)そして、乾燥した空気に喉をやられ、何度も風邪をひいたことを思い出します。神奈川県で暮らした年月の方が長くなった今は、だいぶ慣れました。逆に、毎朝毎晩の雪かきを考えると、きっともう雪国では暮らせないなあと思います。
さて、一番最初にあげたのは俵万智さんの短歌ですが、「 」にはどんな言葉が入ると思いますか?3年生は昨年学習したので覚えているかもしれませんね。「寒いね」と話しかけた時に相手が何と答えてくれたら心が温かくなるでしょうか?体に感じる寒さはあるけど、心がほっこりあったかくなる。そんな返事を考えてみてください。
3年生にとっては、いよいよ決戦の冬。まだまだ寒さは続きますが、こんな言葉もあります。「冬来たりなば春遠からじ」。この冬の先には光が降り注ぐ春が来ています。あと少し、もう少し、がんばれ3年生!
3年主任 木村 久美子