ニュースの話題から
2020.9.27
先日、アメリカの最高裁判事が亡くなったというニュースがありました。
彼女の名は「ルース・ベイダー・ギンズバーグ」。弁護士として性差別撤廃訴訟を数多く手がけ、女性で2人目の最高裁判事となり、州立軍事学校が女性の入学を禁じるのは違憲とし、黒人や性的少数者の権利も擁護しました。
彼女は小柄なおばあちゃまですが「情熱のかたまり」とも評され、親しみを込めて名前の頭文字から「R.B.G.」と呼ばれました。
若者たちにもたくさんの支持を受け、人形やTシャツ、タトゥーにまでなっているそうですよ。
湯中図書室には、R.B.G.の伝記絵本があります。
「大統領を動かした女性 ルース・ギンズバーグ 男女差別とたたかう最高裁判事」(ジョナ・ウィンター著/ステイシー・イナースト絵/渋谷弘子訳/汐文社)です。
「最高裁の判事9人のうち、何人が女性なら十分ですか?」と聞かれたR.B.G.は、「9人」と答えたそうです。
「こういうとみんな驚きます。これまで全員が男性だった時には、だれも疑問をもたなかったのに」。
秋の人権読書週間でこの本をみんなに紹介する予定でしたが、新型コロナウイルスの関係で回本が難しくなってしまいました。
ぜひ、図書室に足を運んでくださいね。絵本ですが、なかなか読みごたえがありますよ。
学校司書 鈴木明子