図書室から 『スウガクってなんの役に立ちますか?』
2020.12.7
先日の「先生のひとりごと」、高橋杏奈先生の
「数学って面白いよ?」をなかなか興味深く読みました。
私は学生時代、数学が苦手で、杏奈先生の数式を見ても
ちんぷんかんぷんでした。でも、おもしろいなと
ほんの少しだけ、数学が身近になりました。
ほかにもある先生が「ものごとの段取りは、数学的な思考を
取り入れたらいいんですよ」とおっしゃるのを聞いて
「へぇ~っ」と思いました(その真意は全く分かりません
でしたが(笑))。
学校を卒業してから数学から離れて、生活の中で数学を
便利に使うこと、身近に感じることは正直ほとんどありません。
でも今回、杏奈先生の記事を読んで、湯中図書室の本棚から
本を取り出してみました。
『スウガクってなんの役に立ちますか?』
杉原厚吉/誠文堂新光社
この本によると、数学は最強の問題解決ツールで、
・ヘタな字も方向オンチもなおる!
・やっかいな問題こそ数学で解決だ!
…とのこと。
例えば
「パーティーの幹事になったあなたは、招待客の席決めを
しなくてはならない。世の中には、仲の良い人もいれば、
仲の悪い人たちもいる。さて、どうやって席を決める?」
こんなやっかいな問題が、数学的思考を使えばスッキリ解ける
というのです。なんだかすごくないですか??
これを解決するには「グラフの理論」という考え方を用いる
とのこと。「グラフの理論」自体はとても難しいらしいです。
私には全く分かりませんでしたが、読んだらなんだかわかった
ような気に…(笑)。
でも、この本に書かれているのは、数学というよりも
「数理工学=数学を道具として用い、困っていることを
解決する工学」と呼ばれる考え方で、知っていると
日常生活の中で得をする基本的な数学の考え方。
身の回りで起こる出来事に対して、数学が実際に
役立つ側面を持っていることを味わえる…らしいです。
数学が生活に役立つなんて!ちょっとびっくり。
新鮮な驚きでした。
興味を持ったら、図書室にどうぞ♬ほかにも
『数の悪魔 算数・数学が楽しくなる夜』
ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー/晶文社
(校長先生のおすすめ本)
『とんでもなく役に立つ数学』西成活裕/朝日出版社
(藤井先生のおすすめ本)
『面白くて眠れなくなる数学』桜井進/PHP研究所
(高橋杏奈先生のおすすめ本)
もありますよ。おもしろい発見があるかも??
学校司書 鈴木明子