図書室から 『 生徒の読み聞かせ 』
2021.1.20
昨年の話です。
放課後、ひとり図書室で仕事をしていると
3人の3年女子生徒がやってきました。
最初はおしゃべりをしていたのですが、なぜだか
「読み聞かせしてあげるよ」と、そのうちのひとりが
近くにあった絵本を手にしました。
残りのふたりは「うん、いいよ」と聞く姿勢に。
私も仲間に入れてもらいました。
手にした絵本は
「ヒロシマ消えたかぞく」/指田和 写真:鈴木六郎/ポプラ社
最初は「いい写真だね」「お兄ちゃんの笑顔がいいね」等々
笑顔あふれる、にぎやかな読み聞かせだったのですが…。
哀しく、悲惨な場面になると、読み手の声だけが静かに響きました。
きっと何気なく手に取った絵本だったのでしょう。
普段の元気で明るい3人を知っているだけに、その雰囲気に
私もぐっときました。
とてもいい読み聞かせでした。
また読んでもらえるのを楽しみにしています。
学校司書 鈴木明子