図書室より「原太郎文庫の本」
2023.9.7
久しぶりの投稿になります。図書室に新しい本が入りました。それは…「原太郎文庫」(以下「原文庫」といいます)です。少し長くなりますが、読んでいただけたらうれしいです。
まず、原太郎先生について話をさせてください。
原先生は、2008年から湯中に勤務された国語の先生です(2012年度の卒業生の担任でもありました)。スラリと背の高い、優しい先生でした。当時の湯中の先生方と「ポッキーズ」というチームを作ってスポーツなどを楽しみ、部活の引退試合で生徒と試合をしたりもしました。チーム名は、原先生の体形から来ている(チョコレート菓子の「ポッキー」のようにスラリとしている?)との噂もあります。しかし哀しく残念なことに、ご病気のため34歳という若さで亡くなりました。
その後、原先生のご家族が湯中のみなさんへと寄贈してくださったのが、図書室のとなりにある「原文庫」です。そして一昨年度、原先生のご家族から、みなさんへ新しい本をそろえてくださいと新たなご寄付がありました。
原先生と親交のあった露木慶太先生(2021年度まで湯中に勤務)が、ご家族に原先生が興味関心を持っていたものをお聞きし、それをもとに露木先生と選書を行いました。ずいぶん時間がかかっってしまい、原先生のご家族と露木先生には大変ご迷惑とご心配をおかけしました。この場を借りてお詫びします。まだ、発注したすべての本がそろったわけではないのですが、取り急ぎお知らせさせていただきます。広くみなさんに見てもらうために、図書室の新着本のコーナーに展示してあります。
原文庫の本には画像のとおり「原」と銀色のシールが貼ってあります。以前の原文庫の本は貸出不可でしたが、今回からは貸出可能です(以前の本も、徐々に貸出可能の手続きを進める予定です)。大切に扱ってくださいね。
みなさん、ぜひ原文庫の本を手に取って、読んでみてください。原先生が興味のあったものに思いをはせ、みなさんが新たな興味を持つきっかけになったらうれしいです。
改めて、原先生のご家族に感謝します。ありがとうございました。機会がありましたら、新しい「原太郎文庫」を見にいらしてください。お待ちしています。
学校司書 鈴木明子